シリンジ法の具体的な手順

精子提供の方法として性行為を伴わない方法がシリンジ法です。

採取した精液をシリンジと呼ばれる針の付いていない注射器を使って、女性の膣内に注入する方法になります。

「自己人工授精」や「スポイト法」などと呼ばれることもあります。

 

精子は採取用のカップなどで受け渡し、シリンジやスポイント等にてご自身またはパートナーに処置してもらいます。

心理的にも精神的にも、また経済的にも簡易な方法のためまずはシリンジ法で妊活を試されるのが一般的です。

 

容器は医療用品(滅菌カップ)を事前に購入いただくか、それほどこだわらない場合は雑貨店や百均等でもかまいませんができれば衛生面を考えガンマ線滅菌済の安心できるものを選ばれるのが良いでしょう。

 

※ガンマ線滅菌とは放射線照射による滅菌で確実に菌を死滅させることができる滅菌方法です。医療機器などに用いられている方法です。

 

シリンジ法での精子提供手順

 

1)所定の場所で待ち合わせをして容器を手渡し(男性側に用意してもらいたい場合はその旨をあらかじめ相談)

2)男性が容器に射精するため離席(トイレ等で容器に射精して採取)

3)そのまま女性は待機

4)容器に精子を採取したらそのまま手渡し(人目につかないように、また人肌で持ち運びできるように)

5)あらかじめ部屋などを近場に用意するか自宅にてシリンジにより注入。提供後は2~3時間以内でトライするようにしましょう。当然ですが早ければ早いほうがいいです。参考になれば幸いです。

 

シリンジ法のコツは?

シリンジ法のコツとされているのは次の2つです。

 

1.採取した精液をすぐには吸い上げない

精液を採取したらすぐにシリンジで吸い上げてしまうのではなく、しばらく待ちましょう。待つことで精液が液状化し、吸い上げやすくなります。

2.精液を吸い上げる前に空気を少し入れる

シリンジで精液を吸い上げる前に、少しだけ空気を吸わせましょう。こうすることで、精液を残さず膣内に注入できるとされています。

 

※注意点

精子は体温より少し低い31~33度が運動率が高いと言われています。カイロや保冷剤などで極度な温度変化は避け、懐やブラジャーなどで温め31~33度を保つようにして下さい。20度以下、あるいは40度以上になると精子の運動は著しく低下しますので注意して下さい。

 

※シリンジ法と人工授精の違いは?

人工授精との違いは、注入するものと注入する場所です。人工授精は精液から精子だけを取り出して子宮内に注入します。一方、シリンジ法では、精液そのものを膣内に注入します。

 

※妊娠率に違いはあるの?

正直、正確な統計は存在しませんし、確率的には性行為と同等だと考えられます。そのため、妊娠率が自然妊娠と比べて高くなるというわけではありません。